笑ウ門ニハ、福来ル。

たくさん笑って、人生楽しく! それがモットーのりっちのつぶやきです
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りっち’s ノート vol.40
また走りたい たすきとともに 米鳥間駅伝企画 H19.11.7

 1972年11月26日。前日の氷雨とは打って変わり、快晴の大会2日目。初出場の日下部正は、気高郡の選手として難所の9区、青谷―宝木間を任された。立ちはだかる国道9号線、長尾峠。「たすきを渡さんといけん」。ただひたすらに駆け抜けた―。
 日下部さんは現在67歳。27歳から青谷町で陸上を始めた。町内駅伝の助っ人で出場したが、3年もすると「練習すればするほど走れる」と、陸上の魅力に取り付かれていった。
 米鳥間には32歳で初出場。下りが得意で長尾峠越えに抜てきされた。翌年からはコース変更のため、最後の9号海岸線。緊張よりも、「地元だから走りやすい」と意欲満々で臨んだ。
 峠のふもとからスタート。直後の上り坂を自分のペースで走り、「あとは得意な下り」。161センチとは思えない、大きなストライドで一気に駆け下りた。
 初めての米鳥間は郡市で区間5位。青い日本海を望む魚見台の景色も、「見る余裕なんてなかったね」と懐かしむ。それ以降も長尾峠に変わる難所、三徳山越えなどを担当。44歳まで計7回出場した。
 その後は、ランナー兼町内チームの監督。小学生の時に素質を見い出した娘の和子さんは、実業団選手にまで成長した。
 陸上に携わってちょうど40年。今年3月には大工仕事で屋根から落ち、全身を強打した。入院3カ月の大けがにも九死に一生を得、「コツコツと陸上を続けてきたおかげで強い体になったんですわ」と感謝。速く歩ける程度にまで回復し、「治ったらまた走りたい」と笑う。
 米鳥間は今年、35年ぶりにコースを変更。三徳山から再び長尾峠に戻ってくる。両方の難所を走った日下部さんが、笑いながら言う。「三徳山よりは、まだたやすい坂だよ」と。

<取材メモ> いろんな雑談もふまえ、ついつい長くなった取材。おじゃました部屋には、娘さんの活躍のあとがたくさん飾られていた。芙蓉、ワコール、第一生命と、そうそうたる企業選手として走ってきた娘さん。何よりの誇りだろう。正さんも全身を強く打つ大けがからリハビリを重ねて、また大好きなランニングができるようにと、大切にシューズとジャージをしまってある。その2つを着てもらい、当時走ったコースへと一緒に出掛けた。こう撮りたい、ああ撮りたいと、いろんな注文も快く受けてくださり、しまいにはお昼ご飯までごちそうしてくださった。予想以上に楽しい取材で、借りていた写真を返しに伺ったときにも、「記事をありがとう。冥土のみやげになるよ」とうれしそうに話してくれた。こういう瞬間は、本当にうれしい。来年の取材では、どんな方に会えるのかな…
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.39
公式戦初アーチ、春へ前進 ヒーロー 秋季中国高校野球大会 H19.10.29

 広島市民球場の照明が、ヒーローをこうこうと照らし出した。八頭のリードオフマン壱村。値千金の3点本塁打でチームを秋季初のベスト4へ導き、「うれしい」と笑みをこぼした。
 大会前、監督に希望の打順を問われ、「1番だと調子が良かったから」と、チームの切り込み隊長を希望した。しかし、初戦は4打数1安打。「本番に弱くて、打てるかと弱気になってしまった」。
 4強を懸けたこの日。前日の打席が糧となり「吹っ切れた」。2回、2死満塁のチャンスで打席へ。中飛に倒れたものの「打てる気しかしなかった。次は絶対」と、すがすがしい気持ちでベンチに戻った。
 4回の第3打席。1点を先制してなお1死一、二塁の場面で巡ってきた。「頼むぞ」。相棒のバットに話し掛け、打席に立つ。その2球目。
 直球を思い切り振り抜き、全力疾走。二塁上で打球の行方を確認すると、ボールは弧を描いてバックスクリーンへと吸い込まれていく。壱村は人差し指を高々と突き上げ、悠々とダイヤモンドを回った。
 公式戦初本塁打。試合後、ホームランボールを手に、「早く家に帰って家族に見せたい」。照れくさそうに笑ったが、準決勝に向けては「守備でもバッティングでも引っ張りたい」と表情を引き締めた。目標の、選抜大会出場にあと一歩。新たな八頭のリードオフマンとなり、春光を浴びる日はもうすぐそこだ。

<取材メモ> 県勢同士の対決でどちらかは絶対4強に入るということで、この試合当日、急きょ鳥取から広島に駆けつけた。ギリギリ間に合ったかと思いきや、前の試合が長引いて試合開始が遅れ、もう3回にはナイター照明がつくほど。広島市民球場でカメラマン席から見るカクテル光線は格別だった〜。試合では、書きたいと思っている選手が構想通り活躍してくれた(ホームランまでは予想してなかったけど)。試合が7時に終わって、そこから読み物ってかなり大変だけど、何とか原稿も間に合った。最近、取材が手短に終えられるようになったかな。みんなご存じの通り、八頭はこのあと決勝まで勝ち進んで、ほぼセンバツ出場を手中に収めた。決定は今月25日。さぁ、グラウンドに帽子が舞うのが楽しみですね〜
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.38
タレントそろえ記録更新 ハイライト きたろうカップ境港駅伝 H19.10.22

 これが、日本トップクラスの走り。タレントをそろえるカネボウが、記録更新の公約を果たして初出場V。駅伝のすべてが凝縮されたレースに、港町は沸きに沸いた。
 「前半はJFEが強い」(松長監督)。後半にマラソンの日本記録を持つ高岡や入船を配置するカネボウにとって、3区にエースのギタウを置くJFEと、前半にどのようなレースをするかがポイントだった。
 社会人初レースの1区森田は、4キロすぎからJFEの背後についた。が、「予想以上に体が動かず」ラスト200メートルまで並走。デッドヒートの末、最後は意地で競り勝った。2区瀬戸は差を21秒に広げたが、やはり独走とはいかない。3区真壁がヒタヒタとギタウに追い詰められ、中間点をすぎて抜き去られた。
 「まさか負けてくるとは」。4区野田は戸惑ったが、徐々にリズムを取り戻して標的をとらえる。500メートルほど並走し、自分の余力と相手の出方を見計らい、残り1キロでギアチェンジ。11秒差でつなぐと、中村が23秒、高岡が38秒、最後は入船が50秒と貯金を重ね、大会記録を26秒更新するさすがの走りを見せた。
 昨年、山口から東京に拠点が移り、11月の全日本実業団駅伝地区予選まで大会がないため試走を兼ねて初参加。高岡や野田は12月の五輪選考マラソンに重点を置くものの、シーズンインの初レースは競り合い、抜かれてからの追走、そして逆転など、駅伝の面白みが詰まった展開で勝利した。伊藤国光総監督も、「いい緊張感が出るレースだった」と手応えを感じている。
 五輪、そして全日本実業団駅伝へ。それぞれの本番に向け、カネボウが確かな一歩を、この港町から踏み出した。

<取材メモ> いや〜、緊張した。なんせ、高岡選手のいるカネボウ。といっても、大会直前まで、その存在を知らなかった私…。でも、周りがかなり注目していたので徐々に緊張感が増していった。レース前、伊藤総監督に話を聞くと「1区がポイント」と言っていたので、これは1区の写真かな〜って考えていたけれど。やっぱり読者の注目としたら、見たいのは高岡さんだろうと。ということで、記事も写真も、当初の構想と変更。いい笑顔が撮れた。
そんで、記事にも書いた五輪選考のマラソンはというと…。高岡さん、思わぬ失速で、たしか12番くらいだったような…。これまでは興味なくて見ることもなかったマラソン中継に見入ったものの、予想外な結果に驚いた。五輪は絶望的…だろうか。そして同じく元旦の実業団駅伝でも。まさかまさかの30番台。2区が肉離れによる大ブレーキで最後から2番目。何区かではたすきがつなげず繰り上げスタートと、ものすごい波乱ばかりで口あんぐりだった…どうしたのかな。鳥取で切ったスタートが悪かったのだろうか…と気になってしまったよ。。。
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.37
「負けず嫌い」涙 青春有情 秋田わか杉国体 H19.10.8

 最後に流した涙には、3年間積み重ねてきたたくさんの思いが詰まっていた。弓道少年女子近的が、前日の遠的から順位を一つ上げて準優勝。チームを引っ張ってきた俵麻美は「悔しい。最後に欲が出ちゃった…」と泣きじゃくった。
 予選は24射中22中で1位通過した。大一番は、2回の競射に持ち込まれた準決勝。俵はもちろん、「競射が苦手」な梅林や前田も見事に射抜いた。しびれるような一戦に競り勝ち、進藤コーチは「重圧を乗り切ったことがすごい」と称賛した。
 決勝は前日の遠的で屈した熊本。雪辱か―と思わせたが最後の4本目を3人が外し、1本差でまたもや惜敗。「当て気になって負けた。最後だけは勝って終わりたかった」。悔しがる2人をなだめるうち、気丈に振る舞っていた俵の目にも大粒の涙があふれた。
 人一倍の負けず嫌い。中国王座に就いても「まぐれ」と言われ、悔し涙を流した。毎日学校に一番乗りして誰よりも練習を積み、努力で身に付けた技術。全国選抜、インターハイ、そして国体と3大タイトル戦に出場し、精神面が大きく左右する弓道で抜群の安定感を誇った。
 「射形は格好悪いのに何でここまで。初めての子です」。小さな体とは裏腹に、進藤コーチの記憶に大きな存在感を残した俵。「精神力、集中力、忍耐力すべてを学んだ。言葉にならないくらい感謝しています。弓道は青春!」。いつしか涙は消え、いつものキラキラ輝く笑顔を見せた。

<あの日あの時> 東北・秋田の肌寒さとは別に、体が震えた。国体で、弓道少年女子がしびれるような接戦を勝ち上がり、2種目で上位入賞。3人の中で、ひと際小柄な俵さんに酔いしれた。この1年、彼女は精神面が大きく左右する弓道で、常に県トップを維持。一方で、全国大会に5度出場した将棋の棋士でもある。集中力の高さは両方で培われたもの。しかし一番は、誰もが納得するほど負けず嫌いで、努力を惜しまなかったからこそ。自分より、小さな大エースに、圧倒されっぱなしな1年だった。

<取材メモ> 体は私より小さな子なのに、本当に大きな大きな子だった。「当て物は分からん」が定説で、県内大会でも優勝者がコロコロ変わる弓道で、俵さんはず〜〜〜っと王座をキープ。おかげで彼女をずっと取材することができ、それがどれだけすごいことなのかも知ることができた。県の弓道界を20年以上指導する進藤コーチも、「なんで強いのか分かりません。勝負運がすごい。あと努力」と毎回同じ答え。その勝負運の強さも、積み重ねてきた努力の裏打ちなんだろう。普段はケラケラと笑うかわいい女の子なのに、射場に立つ彼女はとてもキリッとしていて勇ましい、かっこいい。この記事も、通常ならば射場に立って射る姿の写真を使うのだろうけど、号泣する彼女の姿に思わずシャッターを切ってしまい、この写真を使いたいと推して実現できた。2日間、本当にドキドキさせてくれ、しびれさせてくれた。もっと彼女の姿を見ていたい気もするが、高校卒業して続けてくれるかな。成年として会える日を楽しみにしている。
| smile-rich | りっち’s ノート | 12:00 | comments(3) | - |
りっち’s ノート vol.36
悔しさぶつけ反撃の一矢 ヒロイン 秋田わか杉国体 H19.10.7

 弓道少年女子遠的で3年ぶりの入賞。その立役者は梅林だった。予選の悔しさをぶつけ、見事射止めた3位の勲章。広山監督は「よくやってくれた」。進藤コーチは「彼女の奮起が呼び込んだ」と手放しで喜んだ。
 予選1回戦、梅林は4射中、最初と最後に0点。2回戦も0点を2本出した。俵と前田の援護で決勝進出を決めたものの「このままじゃやばい」と悔し涙を流した。
 決勝トーナメントが始まるまでの2時間、進藤コーチとつきっきりで猛特訓。そのかいあり、決勝の1回戦では1射目に9点を的中させた。俵は大黒柱ぶりをいかんなく発揮。トリの前田も体調を崩しながら次々に高得点を出し、4強入りを決めた。
 強豪熊本との準決勝には惜しくも2点差で敗退。梅林は「自分が1本目を当てていたら…」と悔やんだが、3位決定戦では鹿児島にダブルスコア以上の点差をつけて圧勝した。
 3人の総力戦でつかんだ3位。20年以上弓道に携わる進藤コーチに「何をするか分からない。弓道が分からなくなってきたよ」と言わせるほどの勝負運の強さを持っている。7日には近的の決勝トーナメントが控える。梅林は「高校最後の引退試合。今日みたいな悔しい思いはしたくない」と、より上の称号に狙いを定めていた。

<取材メモ> 午前中のレスリングの決勝会場から、弓道のコーチに問い合わせ、「決勝に残りました!」との朗報を受けた。レスリングの表彰式が終わり次第、車を走らせて1時間半…彼女たちの決勝に立ち会うことができた。予選の勝ち上がりを見ると、なんと3位通過。でも、1人浮かない表情の梅ちゃんを目にした。決勝1回戦。遠的は、通常の益白黒の的とは違って、60メートル以上離れたところから、ダーツみたいに真ん中を射るほど高得点で総得点を争う競技。当たるかどうかだけじゃなく、どこに当てるかの計算でドキドキする。その緊張が最高潮だったのが、準決勝の熊本戦。先に鳥取が全部打ち終わって58点。熊本のラスト1本を残して55点。これを外してくれれば…! 何年も弓道を取材していたら、熊本の強さが尋常じゃないことは承知。だからこそ、「倒せるか〜!」って思ったけど、、、残り1本は5点の枠へ。そこまで来ていた決勝舞台が、するりと逃げていった。でも、射場脇で見ているこっちとしては、本当に心臓バクバクで。続く3位決定戦では「このやろう、って思い切りやった」と言うように当てまくり。射場から出てきた梅ちゃんの笑顔に、思わず「よく頑張ったね」って頭なでなでしちゃった。
本当に、こんなしびれる試合に間に合ってよかった〜。弓道、面白い!
| smile-rich | りっち’s ノート | 12:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.35
見事雪辱 いざ五輪挑戦 ガッツ 秋田わか杉国体 H19.10.7

 昨年の国体でなくした物を取り返しに来た。レスリング成年の杉谷武志が、フリースタイル60キロ級で準優勝。決勝で敗れた瞬間はさすがに悔しい表情を見せたが、「上出来」と笑顔。昨大会、初戦敗退の雪辱を見事に果たした。
 準々決勝、準決勝はインカレ準Vなどの実績を持つ大学生が相手。同点のラストポイント制で首をつなぎ、埼玉国体V以来3年ぶりの決勝舞台へ帰ってきた。
 相手は強豪ぞろいの韓国で武者修行を積んだ大館。同じ自衛隊所属で何度も相対し、お互いに手の内を知り尽くしていた。が、「普段通りいこう」。
 第1ピリオドを失い、後がない第2ピリオド。スキを突き、得意の片足タックルからバックを取って1点。杉谷らしいカウンター攻撃を見せた。が、「守りに入った」杉谷は残り17秒で再び1点を献上。相手に軍配が上がった。
 本職は55キロ級。減量を避けて1階級上に出場し、最後は一回り大きい相手の圧力に押し切られたが、勝負できることは十分に示した。
 「組み合わせにも恵まれた」ことで、周りからの期待は上昇。レスリングが仕事の杉谷の生活に引っかけ、「負けたら減俸」と冗談交じりに言う人もいた。相当な重圧に勝ち、「ほっとしたのが8割、うれしさ2割」と笑った。
 兄に誘われて始まったレスリング人生。29歳の杉谷の最終目標は北京五輪だ。12月からの予選に向け「自分がどこまでできるのか。あきらめたくない」。心優しい3兄弟の末っ子レスラーの、最後の挑戦の火ぶたが切られた。

<取材メモ> インターハイに続き、プレッシャーのかかるレスリング。今回もなんとか決勝まで到達した。いつもお世話になっている先生の弟さんで、初めて取材。全然タイプが違う。ちょうど来週あたりから全日本選手権が始まるのかな… かなり北京へは険しいみたいだけど、最後まであきらめず向かっていってほしい。
| smile-rich | りっち’s ノート | 12:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.34
重圧耐え 三洋一丸野球 ヒーロー 秋田わか杉国体 H19.10.4

 青空の下、燃える赤軍団が躍動した。軟式野球一般Aの鳥取三洋電機が、わかとり国体以来22年ぶりの頂点。最後の打者を打ち取った瞬間、ナインは歓喜に沸き、涙。主将の三好は「最高!」と喜びを爆発させた。
 わかとりの翌年、天皇杯V。1989年と90年には国体で準優勝に輝いた。しかし、それ以降は苦戦。2005年に地元で天皇杯が開かれるのを機に、チーム再編に乗り出した。
 その年、天皇杯が4強、国体は5位。昨年の兵庫国体では準決勝で地元・兵庫にサヨナラ負けを喫した。期待されながらも上位に食い込めず、「重圧との戦いで苦しかった」(吉原監督)。それでも、全員の頭には「日本一」しかなかった。
 決勝のマウンドには、右サイドスローの小山。互いに0点で迎えた5回表、2死一、二塁の危機に、ボールが先行しながらも、三振に仕留めてピンチを脱出した。
 その裏、スタンドから「ピンチの後にはチャンスありだぞ」。その声援通り、先頭の山根が中越え二塁打で好機を演出すると、1死三塁から北村がサイン通り勢いを殺したゴロを打ち、待望の先制点!
 粘りの小山が4安打完封。全員で守り勝つ野球を披露し、指揮官が宙に舞った。吉原監督は「全員が殊勲者」と声を詰まらせ、ベンチで支え続けたわかとりVメンバーの松田部長、平家副部長らも「夢がかなった」と目を潤ませた。
 スターは一人もいない。昨年の悔しさから努力でここまできたチーム。総力戦で得た最高の勲章は、彼らの手中でさんぜんと輝いている。

 <取材メモ> 決勝の、球場に着いてから気がついた。3、4人が分担して写真や原稿を書く高校野球と違って、「今日は1人だ…」と。スコアもつけ、写真もおさえ。先制点を取って試合が終盤になるに連れて、私の余裕は徐々に無くなっていった。。。なぜなら、「このまま優勝したら、打ち取った瞬間の抱き合う場面や胴上げを、全部1人でこなさなきゃいけない…」。その場面は、高校野球だったら3方向から狙うから一番いいやつ使えばいいけど、今回はそうもいかない。カメラ本体も1台しかないから、3種類のレンズを付け替えないといけない。どの角度から撮れば一番いいのか、悩む。いつまでたっても決まらなくて、1人焦っていた。正直言えば、ちょっと、、、「負けてくれよぅ…」とさえ思った。ごめんなさい(;へ;) 打ち取った瞬間は記者室からバッテリーを狙い、すぐさまスタンドまで駆け上がって、選手のスタンドへの一礼を撮る。そして今度はグランドまで駆け下りて、胴上げを撮る。監督の胴上げには間に合わなくて、何とかキャプテンの胴上げには間に合った。それが上の写真↑
すっごい、疲れた。。。これは、疲れた。。。1人であたふた、あたふたしたから。ついでに、家族が選手たちと同じ会社で、いろんな関係者から「○○さ〜ん、いつもお世話になってます〜」とあいさつを受ける。「家族の面目のためにも、こりゃ下手なものは書けんなぁ…」。これがかなりのプレッシャーとなった。面目は、保てたのでしょうか、、、○一さん。
| smile-rich | りっち’s ノート | 12:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.33
宮本、最後で大逆転 ハイライト 秋田わか杉国体 H19.10.3

 最後の演技者に、すべての視線が集まる。成年男子高飛び込み演技順18番、65・50点差で追う宮本幸太郎は目を閉じて深呼吸し、10メートルの高さから飛び込んだ。会場に歓声が沸き、拍手が鳴り止まない。81・60点。文句なし、宮本が逆転優勝を飾った。安永三郎監督は両こぶしを突き上げた。
 1本目で完ぺきな入水を見せた。4本目の後ろ宙返り3回半で再びノースプラッシュ。82・50点と出場者中の最高点を出し、後続を突き放したかに見えた。が、まだドラマは待っていた。
 5本目の逆立ち種目。この日、同種目で上位選手が立ち直しによる減点で崩れていた。一発で飛び込めたものの、肝心な飛び出しでタイミングを乱し、まさかの38点台。宮本にも鬼門となり、2位に後退した。
 しかし、前日の板飛び込み同様、最後の1本、勝つか負けるかの勝負どころで底力を見せた。安永監督は「よくやった」と笑顔。宮本も「内容は山あり谷ありだが、優勝できたことがうれしい」とはにかんだ。
 8月の日本選手権で3位に終わり、北京五輪の代表選考から漏れた。夢が絶たれ、気持ちが切れたこともあったが、「自分だけでなく、後輩のためにも役目を果たさなければ」と奮い立たせた。そしてつかんだ国体7度目の優勝。6年ぶりとなる表彰台の真ん中で、宮本はそのうれしさをかみ締めた。

 <取材メモ> この試合、顔見知りだった奈良新聞の記者の方と話しながら、プールサイドから見守っていた。初っぱなから高得点を出してくれて、4本目を終えてトップ。でも、次の演技種目を見た瞬間、「まさか、な…」ってちょっと思ってしまった。記事にも書いたけど、当然宮本さんのライバルとなる選手たち数人が、逆立ち種目で信じられない減点ミス。「宮本さんまで…はないよな」って少しゾゾッてしたんだけど、それが見事的中してしまった。見た瞬間に分かる失敗ダイブ。奈良新聞の方と、思わず「あちゃ〜」って、顔を見合わせてしまった。この瞬間、「鬼門という言葉を使おう」ってひらめいたんだけど。。。でも、最後の演技はしびれたな〜!!! 誰にも優勝の文句を言わせない、いい演技だった。
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.32
殻打ち破った会心演技 ガッツ 佐賀総体 H19.8.19

 飛び込みの申し子が、見事に殻を打ち破った。安永元樹が男子3メートル板飛び込みで4位入賞。県勢11年ぶりの快挙に、安永三郎監督は「まあまあかな」と言いながらも、顔には笑みが満ちていた。
 幼いころに競技を始め、入水技術などはトップクラス。体の線の美しさなど素質は抜群だったが、唯一のネックが演技の難易率の低さ。初出場の昨大会、予選落ちという結果に「悔しかった」。決勝舞台に上がるには、演技の難度を上げる恐怖心に打ち勝つしかなかった。
 今大会は、後ろ宙返りと前逆宙返りの回転数を、昨年の1回半から2回半にアップ。演技の平均難易率も2・0から2・6に引き上げ、予選ではその2種目で見事50点台をたたき出す「最高の演技」で見事2位通過した。
 初の決勝。演技数は予選の6本から11本へ。序盤は「確実にいこう」と硬くなり、得点を伸ばし切れなかったが、5本目には12人中トップの得点をマーク。9本目の前逆宙返り2回半では、予選に続いて51・80点を挙げ、ラスト1本を残して2位につけた。
 最後の1本。自信を持って臨んだひねり種目で、「決めよう」との気負いがわずかに影響。0・15差で表彰台を逃し、「あー、悔しいっ!」。それでも時間がたてば、「決勝の雰囲気を味わえたし、自信につながる」と充実感にあふれていた。
 次は表彰台へ。技術は兼ね備えているからこそ、演技の難易率を上げさえすれば成長は無限大。「この経験をこれからに生かしたい」。ダイバー安永の進化は、まだまだ止まりそうにない。

<取材メモ> 飛び込みは、1本1本の種目の得点、そして合計得点が表示される。が、全員が終わって何番につけているかは、最終的にしか発表されないため、私は全選手の得点をメモって、安永くんの順位変動をいつもチェックしている。現時点であと何点足りないのか、何点出せば逆転できるのかを知ってしまっているからこそ、余計に緊張してしまう。この日のラスト1本がそうだった。。。
世界クラスの選手が1人いるから、優勝が無理なことは大会前から百も承知。だから彼の中での最高順位は2番。残り1本でその位置につけていたのだから、私の手が震えるのも無理はない。が、入水した瞬間「やばいなぁ…」。しぶきが少し上がり、表彰台は危ういと感じたが、その通りになってしまった。
けど、去年の彼から比べたら、本当に見違えるほど大きくなった。体ではなくて、選手として。会場の隅で、頼りなくて、不安を抱えていて、小さくなっていた彼。それが1年もたてば、こんなに堂々と、たくましくなるのだとうれしくなった。技の難易率を上げることは、そう簡単なことではない。ましてやそれを定着させるのは、もっと。怖がっていた自分を克服したから、今がある。そしてもっと上を、と狙っている。本当に、強くなったなぁ、安永くん。
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
りっち’s ノート vol.31
我慢比べ 爐蕕靴き畩,訴 ガッツ 佐賀総体 H19.8.5

 辛抱強い男が、自分の力で全国8強を手繰り寄せた。終了のブザーが鳴ると、徳山利範は拳で胸をたたき、人さし指を天井へ。「びびり性なんで…。ほっとしました」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 2回戦は開始50秒でフォール勝ち。次の相手、角田亘の試合を見て「強いな…」。同じく、早々とテクニカルフォール勝ちを収めた相手に、不安が込み上げてきた。
 むやみに攻めず、残り1分からが勝負―。「粘り強くチャンスを狙え」との杉谷監督の言葉を信じ、3回戦のマットに立った。
 第1ピリオド、先に1ポイントを取られ、そのまま終わるかと思われた残り10秒、徳山が動いた。投げ技を相手にかわされた瞬間、タックルに修正。勝負を仕掛け、土壇場でポイントを挙げた。
 第2ピリオドも、開始から互いにけん制し合う展開。残り20秒で、しびれを切らしてタックルにきた相手をつぶし、素早くバックを取った。「我慢比べに勝った」。徳山らしい勝ち方に、杉谷監督は満足そうに笑った。
 派手さはないが、しぶといレスリングが持ち味だ。8歳上の兄と、中学時代の柔道部の先輩の背中を追いかけてこの世界へ。力の差があろうとも、簡単には折れない強い心で練習を重ね、ここまで成長してきた。
 最後のインターハイ。目標は準決勝、JOC王者で第1シードの高谷惣亮を倒すこと。「次もまた、自分の展開に持ち込んで」。爐犬錣螢譽好螢鵐悪瓩鯢雋錣法一つずつ階段を上っていく。

<取材メモ> 前半戦、佐賀での最後の取材だった。担当ではないものの、何かとレスリングには縁があって、全国大会ではほとんど取材している。偶然、取材にいったときには選手が上位入賞することから、関係者の方から「勝利の女神」と呼んでもらっている。ありがたいのと同時に、「今回は負けてしまったら…」とか「うまく書けなかったら…」などというプレッシャーも毎回抱えているのが本音。。。そしてこの日。彼の最初のヤマ場、3回戦。勝てばベスト8の一戦に立ち会った。撮るポジションを決めて、顔が見えるたびにパシャパシャ。と、そしたら第1ピリオドのポイント場面で、今までにないほど鮮明な写真が撮れていた! そして、彼も勝ってくれた! 記事にもあるように、彼と同じく私も安堵(あんど)。面目が保てたでしょうか…
そして翌日。私は佐賀から鳥取へ運転して帰るため、移動日だったのだけれど、彼の試合が気になって、体育館に立ち寄った。マット脇からではなく、観客として2階席からの観戦。彼は準決勝まで勝ち上がり、「倒したい!」と望んでいた高谷と対戦。やはり力の差は大きく、フォール負けだった。が、試合後の彼と話をしたら、少しすがすがしそうな表情も見せてくれた。私も、少し晴れた気持ちで佐賀を後にした。
| smile-rich | りっち’s ノート | 18:00 | comments(0) | - |
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